Linux超初心者がメモリ1GBネットブックの現役復活にチャレンジしてみた
こんにちは、かえるです。前回の投稿からしばらく空いてしまいましたが、僕が何をしていたかというとタイトルの通りLinux初挑戦です。これまで僕が触った経験のあるOSはWindowsのみで、前からLinuxには興味がありました。
その時、自室にメモリ1GBのネットブック、Acer Aspire D260が眠っていることを思い出しました。これはLinuxを導入すればまだまだ使えるのではないか?と思い立ち、早速始めてみましたが、意外と一筋縄ではいかず苦労する羽目になりました。この記事ではそんな僕の辿った険しい道(初心者目線)を淡々と書いていこうと思います。
それではどうぞ!
PC紹介
ではまず患者の紹介です。
機種名 | Acer Aspire D260 |
---|---|
CPU | Intel Atom N455 |
メモリ | 1GB |
ドライブ | HDD 250GB |
発売年 | 2010年 |
プリインストールOS | Windows7 |
スペックはこんな感じです。
Windows7がプリインストールされてはいますが、操作は快適とは程遠く、ブラウザを開くのに2分以上かかっていました。
KLUE 3.0
まず最初に見つけた記事はこちらです。
この記事によるとOSのメモリ使用量が100MB以下らしく、メモリ1GBのPCでも動きそうということで早速ダウンロードしようとしましたが…ここで問題発生。
このブログ自体6年も前のもので、公式サイト(Google Drive)も見ましたがすでに配布は終了しているらしく、Internet Archiveにも容量が大きすぎるためか記録されておらず、入手はできませんでした。(ガーン…)
ならばと思い、先程のGoogle Driveを見ると派生版であるKLUE (Kona Linux Ubuntu Edition)の3.0が公開されているではありませんか。見つけた瞬間にISOをダウンロードし、USBに焼こうとしたところ…またもや問題発生。
フラッシュUSBを作るのにはbalenaEtcherを使ったのですが、何故か何度試してもエラーが出て、結局ソフトをRufusに変更したところ一発でフラッシュできました。原因は不明ですが、おそらく対応していないISOのファイル形式か何かだったのでしょう。自分で結論をつけ、改めて続きの作業をしました。
実機へのインストールは結構前のことではっきりとは覚えていませんが(写真撮っておけばよかった)、USBを挿して起動時にBIOSを開き、USBの起動順位を最上位に持ってくるとデモデスクトップが開き、インストールのアイコンをダブルクリックするとインストール画面が現れ、手順に従うことによってインストールすることができました。
操作感
しばらく触ってみて、少しWindowsとは操作が違って若干使いづらいなと感じました。
ちなみにメモリ使用量は300~400MBほどで、Windowsと比べると段違いですがKona Linuxの100MB以下には到底及びませんでした。
そして僕の環境に原因があると思いますが、しばらく触っているとタスクマネージャを立ち上げようとしたところでフリーズしてしまいました。そしてLinuxに慣れていない僕は最悪の行動を取ってしまったのです。
コマンドラインを開いてシャットダウンするといった対処法は知らず、電源を無理やり落としてしまいました。そのせいでOSが壊れ、ついにはデスクトップが立ち上がらなくなってしまいました。
その一件があり、僕は完全に心が折れてしまいました…。(僕の慣れない操作のせいですみません…)
Linux mint Xfce 21
ということで気を取り直して新しいOSを探し始めました。
そして見つけたのが、Linux mintです。特徴はユーザーが多く、コミュニティが活発なことらしいので、試しによくありそうな不具合を想像で検索すると、殆どが日本語か英語のフォーラムで解決方法がヒットし、これは良さそうだということで早速ダウンロードしてみました。
エディションは3つありますが、一番軽いXfceを使いました。
インストール方法は前述のKLUEとほぼ同じなのでここでは省略します。(詳しく知りたい方はググればたくさんヒットします)
操作感
しばらく触ってみた感想は、「使いやすいけど結構重いな」という感じです。
メモリ使用量はKLUEと同じくらい(300~400MBほど)でした。
重いと快適に操作できないのでまた別のOSを探し始めました。
Linux mint LXDE 21
次に見つけたのはドイツのフォーラムで開発されている非公式のlinux mintであるLXDE版です。Linux mintの操作感は気に入ったので、もっと軽いバージョンはないかと調べているとこれがヒットしました。
インストール方法は割愛します。(詳しくはググってね)
操作感
導入して思ったのは、動作が軽いことです。今回のような非力なPCでも2つ3つくらいの設定やファイルマネージャアプリを同時起動し、それなりに快適に操作することはできました。
しかし、標準設定のドイツ語を日本語に変更するために言語パックをダウンロードするところである重大な欠陥があることに気づきました。何故かインストールするときに「ネットワークが使えません」のようなエラーが出ます。
そう、ネットワークのドライバが適合していないのか、有線無線どちらでもつながっているマークは出ているにも関わらずインターネットを使うことができませんでした。
これでは使いものにならないので、またもや失敗という結果になってしまいました。Linux mintの操作感が好きなのに、もうこれ以上対策はないぞ…と悩んでいた時、ふと閃きました。ブログの記事を検索するとほとんどはバージョン20.3を使っており、同じエラーで失敗したという記事は僕の探した限り一つもありませんでした。
Linux mint LXDE 20.3
というわけで、一つ古いバージョンをドイツ語フォーラムから落とし、早速インストールしてみました。
操作感
結果は大成功。無事に軽くて使いやすく、ちゃんとネットも使えるOSを探し当てました。メモリ使用量はタスクマネージャのみで100MB~200MB、firefoxを立ち上げると500MB~600MBほどでした。firefoxの動作が予想以上に重いので、軽量ブラウザのMidoriも入れてみるとそれなりに快適に動きました。
ここで古いPCの復活作業はとりあえず終了としました。
おまけ
その後、Let'snote CF-Y8(メモリを2GBに拡張済み)が手に入ったので、そちらはLinux mint Xfceを入れたところ、サクサク快適に動いてくれています。
まとめ
というわけで今回は、メモリ1GBの古いネットブックでも適切なLinuxディストリビューションを入れればそれなりに快適に動くことが分かりました。
では、今回はこの辺で。
それでは、よいPCライフを!